城ヶ島の海で稚貝の手付け放流を行いました。
- 2018.03.08 Thursday
- 09:55
JUGEMテーマ:ダイビング
日頃お世話になっている漁師さんと海に何かの形で恩返ししたいと思っていた。
8年位前から僕らダイバーが水中に潜って稚貝の手付放流を行ったらより多くの稚貝が大きくなって漁協者が潤うのではないか?と城ケ島漁協へ何度も提案をしていた。そして何度も何度も断られた。漁師は漁師以外が漁場に近づく事を物凄く嫌う。そりゃ〜そうだろっ気持ちは分かる。
しかし温暖化でとれていた魚の種類が変わり、生えていた海藻がどんどんなくなり見たことのないような海草が増え岩場は磯焼けで荒れ放題になり負の連鎖が激しくなっている状況だ。
色んな事が手遅れになる前に、未来の子供達の為に漁師と色んな人達が互いに協力しなきゃいけない時なんじゃないかと強く思う。
稚貝放流には色々な方法があるが多いのは海草や板に稚貝をつけ沈めたり小さなタモに稚貝を入れ水底近くの適した岩場で放流する。船の上からそのまま放流する場合もある。稚貝の天敵は魚やタコだ。ダイビングをしていると魚の捕食シーンを多く目にするが魚は上から落ちてくる貝が大好物だ。潜行ロープについたカラス貝やフジツボを掃除しているとタイやメジナがこれをボリボリ食っている姿に驚く。
随分と時間がかかってしまったがやっと本当にやっとダイバーが稚貝の手付放流を行う日が来た。
神奈川県水産技術センター、三浦市役所水産課、城ケ島漁協、そして城ヶ島ダイビングセンターが思いを一つに海へ!!
朝から一日船の上で北風にさらされて頑張った英樹丸の英樹君。
午後二時にはすでに体は棒のような動きしかできなくなっていて笑ってしまった。
そんな英樹の震える体の事なんでこれぽっちも頭にないうちの若い衆。英樹君の船の上で油断するのは止めておきなさい山ちゃん!!危ないから。。。マジでマジで!
当日城ヶ島では何万個もの稚貝放流を行いました。そして神奈川県水産技術センター、城ヶ島ダイビングセンターの精鋭3名チームは約15,000個のアワビを手付け放流しました。
いちまんこぜんこ?はいそうです。一万五千個を三人です。
一人5,000個の命を預かります。
稚貝を入れた網を魚とタコの襲撃から守ります。
大切なアワビの稚貝達です。
手で穴の奥へ奥へ手を伸ばし岩に付けていきます。
見て下さい。2cm前後のとっても可愛くて元気なアワビの子供たち。
1つもひっくり返ってしまわないように細心の注意をはらい岩へ手付していきます。
真ん中の黒い点がアワビの赤ちゃんの目です。
すると突然っ山ちゃんが叫んだっ
山ちゃん:うわ〜穴に入れた手が抜けねえっすっ!!
マッキー:何やってんだ?入ったんだから抜けんだろっ?
山ちゃん:マジで抜けねえっす!!
マッキー:ん?・・・
マッキー:君の名は?
山ちゃん:山本です。
マッキー:君の手は?
山ちゃん:穴の中です。
マッキー:知ってる。。。ジャンケンだと何の手?
山ちゃん:グーっすっ!
マッキー:ぐー???
マッキー:パーにして指そろえて抜いてみな・・・
山ちゃん:ぬっ抜けました〜♪♪
笑ってるけどねっ想像してみな?!
水温13℃の中で一人で5000個のアワビ岩に付けてんだよ?
最後500個くらいから自分の手がグーなのかチョキはやんね〜けどパーなんて感覚は一切ないからねっ
いやマジでマジでっw
どうにか岩の穴から手が抜けて上がってこれたプロダイバー山ちゃん☆
だけどもう船の上で油断しまくり
この時、北風が8Mくらい吹いていて写真で言うと左の山ちゃん側から英樹君の方へ冷たい北風が結構吹いてる状況。
ここで山ちゃんマッキーがバケツに入れた温かいお湯を頭からダイナミックに被るという暴挙に出る。油断するなって言ってたのに・・・
半分のお湯は山ちゃんに流れるけど・・・あんだけ風が吹いてれば半分以上のお湯は右の英樹にぶっかかるよね〜w
久し振りに英樹の怒った顔見たZ〜w
そして稚貝達よっ調査ダイブの時にまた会おう!!
マッキー